2023-10-28

足の指、動きますか?

日常生活では意識しない部位ですが、足の裏や足の指は唯一地面と接触する面です。
土踏まずを形成している内側縦アーチが崩れてきていたり、足の指の筋力が低下することから、地面をしっかり把持して歩行ができなくなります。
その結果、つまずいたり転倒につながる可能性が高くなります。最近では裸足での生活の減少や、履物の変化により足趾の機能が低下してきています。

足部の機能

立位や歩行時では足の裏の皮膚や、足部の筋・腱などを介して情報収集を行う受容器が足底には存在しています。重心の位置や地面の変化に対応しながら脳に情報を伝えたり、身体を支えるために体重心の位置を調節する役割を担っています。

また、足の指を含む前足部は多くの小さな骨で形成されているので可動性があり、歩行時に身体を前方に押しやる推進力の機能がもあります。

足の指の運動

<グー>

・足の指の各関節をしっかり曲げます。

<チョキ>

・親指を上に、他の4本の指は下に曲げます。
・親指を下、その他の4本を上にあげる『逆チョキ』にもチャレンジしてみてください。

<パー>

・指1本ずつ間隔を均等に開けます。
・横から見た時にそれぞれの指の高さも揃えます。

<テニスボール>

・テニスボールを足の指で掴みます。
・指1本ずつに力を入れてしっかりと把持します。

足の指を積極的に動かして転倒の予防や扁平足などの足部のトラブルも防いでいきましょう。
これからは気温も下がり、増えてくる足の冷えの症状にも効果的なのでぜひ実施してみてください。

おすすめのグループセッション

<参考文献>
・足趾の機能/加辺憲人(2003)
・足趾機能がバランス能力に与える影響について/佐々木諒平(2010)

(文/小山七海)

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