2023-09-11

食事からできる日焼け対策は?

まだまだ暑い日が続いていますね。日差しも強く日焼けが気になる方も多いのではないでしょうか。日焼け対策として日傘をさしたり、日焼け止めを塗るといった対策はもちろんですが、今回は日焼け対策に有効な栄養素についてお伝えします。

晴れの日

紫外線とは

太陽からの日射は、波長により、赤外線、可視光線および紫外線に分けられます。可視光線よりも波長の短いものが紫外線です。紫外線(UV)の中でも、波長の長いほうからA・B・C と大別されています。

出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-40uv.htm)

UV-C:大気層(オゾンなど)で吸収され、地表には到達しない。
UV-B:ほとんどは大気層(オゾンなど)で吸収されるが、一部は地表へ到達し、皮膚や眼に有害である。日焼けや皮膚がんの原因となる。
UV-A/UV-B:ほど有害ではないが、長時間浴びた場合の健康影響が懸念されている。

紫外線は1年を通して肌に届きダメージを与えています。6月~8月にピークを迎えますが、1年を通して紫外線ケアは必要です。

紫外線対策に有効な栄養素は?

紫外線を浴び過ぎると体内の活性酸素が増加します。体が酸化することが、シミやシワ、老化やがんなどの原因になると言われています。そのため、酸化を抑制する働くがある「抗酸化物質」を摂取することが有効です。代表的な抗酸化物質は「ビタミンA・C・E」です。「ビタミン エース」と覚えて下さい。それぞれの栄養素について詳しく解説します。

ビタミンA

紫外線によるダメージを受けた肌を正常に整える働きがあります。また皮膚や粘膜をウイルスなどから保護し、肌のうるおいやハリ、弾力を保つ働きをします。緑黄色野菜に含まれるα-カロテンやβ-カロテンは、必要に応じてビタミンAへと変化しますので、色の濃い野菜を積極的に摂取しましょう。

ビタミンC

紫外線によって皮膚に発生する活性酸素を抑える働きがあります。またコラーゲンの生成を促し、肌にうるおいとハリを与えます。シミの原因にもなるメラニンの生成を抑え、黒くなってしまったメラニンを薄くする効果が期待できます。

ビタミンE

活性酸素の影響で細胞膜が酸化されるのを防ぐ効果があります。血行を促すことで代謝も高まり、ターンオーバーを促進します。メラニンの排出をスムーズにし、ソバカスやシミの生成を防ぐ効果もあります。

抗酸化ビタミンを豊富に含む食品

ビタミンAとビタミンDは脂溶性ビタミンなので油での調理がおすすめです。
ビタミンCは水溶性のビタミンなので生で食べる、または溶け出したビタミンCを丸ごと摂取できるスープにしてみてもいいでしょう。
ビタミンA・C・Eの他にも、ポリフェノールやリコピンなども強い抗酸化作用があるのでおすすめです。

1年を通して日焼け対策は重要です。日差しが強いこの季節だけでなくこれからも対策を続けていきましょう。

(文/出野彩里)

〈参考〉
・気象庁ホームページ
・紫外線環境保健マニュアル2008

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