2024-08-23

マシン紹介/Inbody770

多くの方がご自宅に体重計をお持ちかと思いますが、体組成測定機能はついていますか?

体組成というのは、筋肉量や体脂肪量など身体を構成している成分のことを指します。体重が増えただけでは何が増えたのかまではわかりませんよね?体組成を測定することで、身体を構成成分ごとに分けて測定することにより、身体の何がどう変化したのかということを知ることができます。

当施設ではこの体組成を測定するのにInbody770という体組成計を使用して測定を行っています。体組成計の仕組みやご家庭用の体組成計とInbodyとの違いなども交えてご紹介したいと思います。

体組成計測定の仕組み

体組成計は生体電気インピーダンス分析法という手法を用いて体組成を測定しています。これは水分を多く含む筋肉には電気が流れやすく、水分をあまり含まない脂肪組織には電気が流れにくいという特性を利用して、身体に電気を流した際の抵抗(インピーダンス)を元に測定を行うというものです。

Inbody770

体組成計

Inbodyにもいくつかの機種が存在しますが、当施設で使用しているInbody770は診療・臨床研究に最も多く使用される医療用の標準モデルとなっています。

InBodyは測定時に1~3000kHzの低周波数と高周波数の電流を組み合わせています。用いている周波数の組み合わせはモデルごとに異なり、当施設で使用しているInbody770は6種類(1・5・50・250・500・1000kHz)となっており、特に水分バランスの崩れている高齢者・疾患者などでも正確な水分量や筋肉量が把握できるようになっています。

家庭用体組成計とInbodyの違い

上記の周波数の違いもInbodyが他の体組成計と異なる点です。家庭用では1~2つの周波数の電流を使用して測定している場合がほとんどかと思います。この周波数は低周波と高周波と多くの周波数を組み合わせたほうがより正確な測定が可能となります。

また、多くの家庭用の体組成計は両脚で乗って測定する形だと思います。この場合、電流は下半身にしか流れないため、上半身の筋肉量は下半身の結果に基づいて推定値として算出されます。例えば脚の筋肉量が少ない場合、上半身の筋肉量は過小評価されやすい傾向にあります。

家庭用でも手足の4点で測定できる機種も存在します。しかし、家庭用などで用いられている体組成計はそれぞれのメーカーによって、年齢や性別、体型などの情報を加味した独自の補正を使用しているものがほとんどかと思います。測る体組成計によって結果が異なるのはこの点の違いだと思われます。

その点、Inbodyは頼性の高い測定結果を得ることができ、Inbody770が診療・臨床研究に使用されるというのもそういった点が他の体組成計とは異なるからではないでしょうか。

まとめ

日々の健康管理やトレーニングの成果を測る指標として体組成の測定は有用な手段の一つだと思います。測定は毎日ではなくても良いので、3ヶ月や半年ごとに測定を実施し、自身の体組成をモニタリングしてみましょう。

(文/辻弦)

<参照>
https://inbody.co.jp/

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